韓国にいるアイドルたちへ
強大な『好き』はなにもかも左右する。
あの子たちの燃料に火をつける一番の力でもあるけど、あの子たち自身を燃やしてしまうようなものでもあって……
推すことがあの子たちにとって悪いことになってないだろうか、負担になってないだろうか?
アイドルの裏側の、本人としての本音の部分をみせてくれる資料が最近多く流れてきて。
危険と恐怖と隣り合わせの中で、自分を頑張ってつくり、保ちながら愛と夢を与え続けてくれる。そんな姿……
韓国ってほんとに星の数ほど芸能事務所があるじゃないですか?
三大事務所と呼ばれるほど大きい事務所があっても、個々の事務所の持つ力はすごく小さくて世間の大きすぎる力に勝てるほどない。
だからマスター制度とかもあるし、それでサセンも横行しちゃったり、パパラッチとかの怖さも日本の倍以上なところがあるとは思い……
日本はジャニーズ事務所が一強すぎて所属タレントを守りまくってるからなんだけど
普段から光や希望と呼ばれるような子が、人気になったことでたくさんのスマホやカメラをどこへ行っても向けられて、宿舎に帰ってきたってカメラが待ち構えていて動向を探られるような状況を
「怖い」
「僕はたまにこれが本当に怖いです」
とまで言ってるんだぞ〜〜〜
ステージ上で踊ることが彼にとっての夢で一番の幸せだとしても、それを叶えるのにほんとにたくさんのものを失ってきたんだな……ってなってしまう……
なにも手放さずに何か大きなものを手に入れるのは不可能だけど、今彼に訪れている幸せや栄光は手放してきたものに匹敵するのかかんがえちゃうよ……それをあわせるために上を目指し続けるのかもしれないけど。
空の高いところは寒すぎて空気も薄い。
なのに彼らをそこに追いやってしまうのは、好きと応援しているはずの私たちで。
彼らの健康と安全と健やかな成功だけを願う善意に満ちたペンだけで、治安の良いままファンダムが大きくなっていく。そうなればもっと辛いことが少ないまま楽しく踊ってくれるのかな……と毎日考えている。
大きくなれば大きくなるほど
高いところに行けば行くほど
『好き』を受け取り続けるほど
楽しさと栄光のそばにそれを飲み込むほどの恐れという影があって。
それでも振り切るために、良いものを見せるために心身を削りながらアイドルとして生きる彼らにもうやめてと叫びたくなるときがあるのに彼らの新しい姿を望まずにはいられない。
彼らが努力して見せるために仕上げてくれた作品を応援せずにはいられない。
光が強いほど闇が濃くなるから、それを危惧しているのにどうしても……
どうしたら幸せなんだろう?
どうしたら暖かいところでずっとしたいことをしていてもらえるの?
味わなくていいような恐れを受けることなく。
うまく成り立たない。好きの気持ちだけじゃうまくいかない。
ただ彼らの笑顔と作品を見たいだけなのに……
節度を守って、負担にならないように気をつけて、出来る応援をしてあげる。
そして彼らの健康を願うことが、遠く離れた私たちに唯一できることなのかな……